フロントエンドカンファレンス関西2025に参加してきました
フロントエンドカンファレンス関西2025に参加してきました
2025/11/30(日)開催のフロントエンドカンファレンス2025関西に参加してきました。せっかくなので、感想を記事に残しておきます。
聴いたセッション
基調講演 (Sakitoさん)
https://speakerdeck.com/sakito/nazehurontoendoji-shu-wozhui-unoka-nazekanhuarensunican-jia-surunoka
- 「なぜフロントエンド技術を追うのか」
- 今回はフロントエンドがテーマのお話でしたが、変化が速すぎて追うのが疲れる、という意味では昨今のAI環境も同様だと思いました。ツールの使い方だけでなく、そのツールが何の課題を解決するために生まれたのかも意識的にキャッチアップしていきたいと思います。
- エコシステムがWeb標準へ与えている影響のお話も面白かったです。JS0/JSSugarは初耳だったので、今後情報を追っていこうと思います。
- 「なぜカンファレンスに参加するのか」
- イベントの冒頭に参加意義に関するお話があると、参加者のモチベーションが大きく上がるのでよいですね。私も普段オンラインの媒体でセッションを聴くことが多いのですが、せっかくオフラインのイベントに来たなら対面でお話を聞いてみようという気持ちになりました。
デザインシステムドキュメントの技術選定2025 (takanoripさん)
https://speakerdeck.com/takanorip/design-system-documentation-tooling-2025
- デザインシステムのドキュメントサイトは、読むことはあるものの、作り手側のお話を聴いたことは無かったので、ためになりました。
- ドキュメントサイト開発のツール選定の物差しをご紹介されていました。個人的には、これらの物差しはドキュメントサイトに限らず幅広いプロダクトの開発で共通するもので、それがドキュメントサイトというケースにおいても同様であった、という理解をしています。
- SSGフレームワークとしてEleventyやVikeが紹介されていましたが、私は初耳でした(会場でもご存じの方は少ないようでした)。いつか触ってみようと思います。ちなみに私はAstroが結構好きで、このブログもAstro製です。
Geminiを活用した画像関連業務の効率化 (西谷 真知さん)
(スライドのリンクは見つかりませんでした)
- 数年前、個人的にOCRを利用したことがあるのですが、精度はそこまで悪くない印象でした。ただ、その時はテキストが大きな割合を占める、いわゆる教科書のような類のものを読み込ませていました。一方で、Webサイトは複雑な見た目をしているので、OCRで精度を出すのが難しかったのかなと勝手に想像しています。文字の書き起こしまでAIがやる時代になったんですね…
なぜ僕たちのNext.js導入はうまくいかなかったのか (奥山 聡さん)
(スライドのリンクは見つかりませんでした)
- レガシーコードをモダンな技術でreplaceしようとした際の失敗談でした。例えモダンな技術にreplaceできたとしても、開発のリソースに耐えうる範囲でなければ意味が無いということや、そもそも足場を固めないことには強固なプロダクトは作れない、ということなどをお話しされていました。
- 過去の自分の判断の誤りを振り返り、それを教訓として多人数の前で発表するというのは、大変勇気のいることなのだと思います。そのような内容でも、トークはよく練られていてメッセージ性があり、大変素晴らしいセッションでした。
「え?!それ今ではHTMLだけでできるの!?」驚きの進化を遂げたモダンHTML (西 悠太さん)
- とても実用的な内容で、大変勉強になりました。私の知識が古いのか、タイトル通り「え?!それ今ではHTMLだけでできるの!?」と感じる内容が多かったです。後で試してしっかり自分の知識にしようと思います。
loading="lazy"はあまりにも有名すぎて昔からあるものだと思い込んでいましたが、Baseline 2020の内容ということで、思ったよりも最近の話でした。
堅牢なフロントエンドテスト基盤を構築するために行った取り組み (Shogo Fukamiさん)
- フロントエンドにおいて何をどのようにテストするのか、が分かりやすく綺麗な流れでまとまっている、よいスライドだと思いました。実際のプロダクトにおける具体的な取り組みを聴けてよかったです。
- AIをどのようにテストに活用していくのかという点について、共感するところが多くありました。
心地よいアニメーションのつくりかた (wattanxさん)
https://talks.wattanx.dev/2025/fec-kansai/1
- CSSの具体的なプロパティについて、見る人がどのように感じるのかが言語化されていたのが良かったです。こういったところは、今まで自分は感覚のみで調整してしまっていたのですが、これを機にしっかり意味を持って調整できるようにしたいと思いました。
LT:レイアウト構築の基本を理解しよう ~ 横スクロールが起きない!? Flex脱却編 ~ (澤 佳祐さん)
https://speakerdeck.com/optim/20251130-fec-kansai-sawa
- FlexBoxとGridの使い分けが、LTの長さで綺麗にまとまっていて良かったです。特に初めの頃にありがちな突っかかりポイントですよね。
LT:その複雑な型、いつ使うんですか?OSSから学ぶ、高度な型定義の活用方法 (Shimmyさん)
https://speakerdeck.com/kaminashi/learning-advanced-type-definitions-from-open-source
- TS型定義のコードリーディングって、階層が深くなってくると途中で訳が分からなくなることが多いんですよね。発表中はついていくのに精いっぱいだったので、後でスライドを見返して練習したいと思います。
LT:useEffectってなんで非推奨みたいなこと言われてるの? (マグロさん)
https://speakerdeck.com/maguroalternative/useeffecttutenandefei-tui-jiang-mitainakotoyan-wareteruno
- 現在進行形で私もuseEffectに苦しめられているので、個人的にホットな話題でした。難しいですよね。
LT:ウェブ上の学術論文 — PDFの代替になれるか / アクセシビリティーの観点 / 先進的取組の事例 (tarekさん)
(スライドのリンクは見つかりませんでした)
- 自分とはふだん接点の無い話題だったので、新鮮でとても面白かったです。
- スライドをもう一度見たい…。
LT:BCD Designに学ぶ、package by featureのための一貫したfeatureの切り方 (airRnotさん)
- この手のトピックは個人的にかなり好きです。
src/直下を技術駆動でパッケージングするのはアンチパターンで、featureごとにパッケージングするのがよい、という話は割とよく見かけるかと思いますが、そこから一歩踏み込んで、具体的にどのようにfeatureを切ればよいのかが簡潔にまとまっていて良かったです。
LT:TypeScriptがブラウザで実行されるまでの流れを5分で伝えたい (ジンさん)
https://speakerdeck.com/jina293/typescriptgaburauzadeshi-xing-sarerumadenoliu-rewo5fen-dechuan-etai
- TS・JSのbuildについて、初心者向けに優しくまとめられている資料でした。
- 発表者の方が初登壇とのことで、チャレンジ精神は私も見習わないといけないなと思いました。
LT:Matter.jsでつくる「ぷにゃっ」と動く物理演算Webエフェクトとパフォーマンス改善 (てつを。さん)
- こちらも自分とはふだん接点の無い話題で、面白かったです。
- 純粋に、すごいという感想。
LT:ソースマップはどのように元コードへの参照を保持するか (yuta-ikeさん)
https://www.docswell.com/s/4136989/574PP1-fec_kansai_long
- SourceMapについてはもちろん存じ上げていましたが、その仕組みまでは知らなかったので、大変勉強になりました。これを5分で分かりやすく伝えられるのがすごいです。
- スライドがとてもよく良く作り込まれていて、素晴らしいです。
- ところでこのスライド、何で作られているのかが気になります。なんとなくFigmaっぽい?(違うかも)
企業ブース
全ての企業ブースを回ってお話を伺うことができました。 世の中にどのような組織があって、どのようなプロダクトをどのように作っているのかを対面で聞けるのはよいですね。
技術系のアンケートをされているブースもいくつかあり、ボードの写真も撮らせていただいたのですが、ブログに載せてよいか聞くのを忘れてしまいました…。
その他雑記
会場のマイドームおおさかが大阪城の近くだったので、カンファレンス終了後に立ち寄ってきました。
ブルーにライトアップされていて綺麗でした。